用語
すべての用語集

/

ボイス・オブ・カスタマー(VoC)とは?

ボイス・オブ・カスタマー(VoC)とは?

ボイス・オブ・カスタマー(VoC)の意味、VoCプログラムでのフィードバック収集方法、そして通話の文字起こしによってすべての電話をVoCデータに変える方法を解説します。

ボイス・オブ・カスタマー(VoC)とは、顧客が自身のニーズや期待、企業との体験について、自分の言葉や評価を通じて伝える声のことです。VoCプログラムとは、あらゆるチャネルからそのフィードバックを継続的に収集し、そこにあるパターンを見つけて対応し、何が変わったかを顧客に伝えるプロセスです。

この用語は製品開発に由来します。製品企画手法である品質機能展開(QFD)において、ボイス・オブ・カスタマーとはチームが顧客ニーズを特定・構造化し、優先順位を付ける段階を指します。これは、Abbie GriffinとJohn Hauserが1993年にMarketing Science誌で発表した論文「The Voice of the Customer」のテーマでもあります。現在では、アンケートのスコアからサポートへの電話まで、企業が取得できるあらゆる顧客フィードバックを指します。

ボイス・オブ・カスタマーのデータはどこから得られるのか?

VoCデータは、企業から依頼して得るフィードバック(依頼型)と、顧客が自発的に寄せるフィードバック(自発型)から得られます。依頼型のソースは主にスコアで、自発型のソースは主に自由記述のテキストや音声です。

ソース種類わかること注意点
NPS、CSAT、CESアンケート依頼型・スコアロイヤルティ、満足度、労力回答した人しか対象にならない
インタビューとフォーカスグループ依頼型・自由回答スコアの背景にある理由サンプルが小さい
オンラインレビューとSNS投稿自発型・自由記述世間からの評価投稿する動機を持つ人が書いている
サポートチケットとメール自発型・入力項目+自由記述何が問題になっていて、どのくらいの頻度かカテゴリーはチケットを記録した人が選んでいる
チャットの記録自発型・自由記述顧客自身の言葉で語られる不満点大量に扱うにはテキスト分析が必要
電話自発型・音声から文字起こし顧客自身の言葉で語られる問題の全体像大量に扱うには文字起こしと分析が必要

3つのアンケートスコアの仕組みは次のとおりです。

  • ネットプロモータースコア(NPS)は、顧客が自社を他者に勧める可能性を0〜10で尋ねるものです。Bain & Companyのネットプロモーターシステムによると、NPSは推奨者(9または10)の割合から批判者(0〜6)の割合を引いた値です。詳しくはネットプロモータースコアのガイドをご覧ください。
  • 顧客満足度スコア(CSAT)は、満足度を1(非常に不満)から5(非常に満足)で評価するものです。スコアは4と5の評価が占める割合です(Qualtrics)。ツールの比較はCSATアンケートソフトウェアのまとめをご覧ください。
  • 顧客努力指標(CES)は、問題を解決するまでに顧客がどれだけの労力を費やしたかを「非常に簡単」から「非常に難しい」の尺度で測定します(Qualtrics)。

スコアからは、不満を持つ顧客がどれくらいいるかがわかります。チケット、チャット、電話からは、その理由がわかります。ほとんどのプログラムには両方が必要です。

VoCプログラムはどのように機能するのか?

VoCプログラムは、収集、分析、対応、ループを閉じるという4つの段階からなるループとして運用されます。

ボイス・オブ・カスタマープログラムのループ。4つのソース(NPS、CSAT、CESなどのアンケート、レビューとSNS投稿、サポートチケットとチャット、電話)が、収集、分析、対応、ループを閉じるという4つの段階に流れ込み、再び収集に戻ります。AI音声エージェントを使うと、各通話から文字起こし、要約と感情、通話理由などのカスタム抽出フィールドが追加され、call_analyzed webhookによって自社のシステムに送信されます。
VoCプログラムの運用方法と、通話データが取り込まれるポイント。図:Retell AI、2026年10月。
  1. 収集。カスタマージャーニーの各段階に合わせてソースを選びます。すべての項目に顧客ID、チャネル、日付、製品をタグ付けし、アンケートスコアをその前の通話やチケットと紐付けられるようにします。
  2. 分析。フィードバックを請求ミスや配達漏れなど、決まったテーマの一覧に分類し、各テーマの件数と感情を追跡します。大量のデータでは、人ではなくテキスト分析やLLMがこれを行います。詳しくはAIによる顧客フィードバック分析のガイドをご覧ください。
  3. 対応。上位の各テーマに、製品、オペレーション、サポートのいずれかの担当者と、期日付きの改善策を割り当てます。
  4. ループを閉じる。問題を提起した顧客にフォローアップし、何が変わったかを顧客に伝え、次の期間にそのテーマの件数が減ったかを確認します。減っていなければ、そのテーマは再び一覧に戻ります。

なぜすべての電話がボイス・オブ・カスタマーのデータになるのか?

電話は、省略のない自発的なフィードバックです。顧客は促されることなく、自分の言葉で問題を説明します。難しいのは処理です。録音は、誰かが文字起こしをして、通話の理由、結果、発信者がどう感じたかを抽出するまではデータになりません。

AI音声エージェントが通話に対応する場合、その処理をすべての通話で実行できます。Retellでは次のことが可能です。

  • 文字起こし。Call Historyの各通話には、録音、文字起こし、要約、分析結果を含めることができ(データ保存設定によります)、感情や任意の分析フィールドで絞り込んでCSVにエクスポートできます。
  • 通話後分析。通話終了後、LLMが文字起こしを読み取り、通話の要約、ユーザーの感情(Positive、Negative、Neutral、Unknown)、通話の成否、留守番電話につながったかどうかといった組み込みフィールドを入力します。感情は声のトーンではなく、文字起こしから判定されます(ドキュメント)。
  • カスタム抽出フィールド。ブール型、テキスト型、数値型、セレクター型の独自フィールドを追加できます。VoCの質問はここに設定します(例は下記)。
  • WebhookとCRM同期。call_analyzed webhookは、文字起こしと分析を含む通話全体をエンドポイントに送信するため、データウェアハウスやフィードバックツールで活用できます。RetellのSalesforce、HubSpot、Microsoft Dynamics 365、GoHighLevel、Zoho向けCRM連携は、分析結果をコンタクトレコードに書き込みます。
  • ダッシュボードとアラート。分析ダッシュボードでは任意のカスタムフィールドを時系列でグラフ化でき、アラートルールを使えば、ネガティブな感情の割合がしきい値を超えたときにメールで通知したり、webhookを呼び出したりできます。
フィールド種類答えられるVoCの質問
call_reasonセレクター(請求、配送、製品の問題、解約、その他)顧客はなぜ電話をかけてくるのか?
complaint_raisedブール型発信者は何かについて苦情を述べたか?
feature_requestテキスト型自社が提供していないもので、発信者が求めているものは何か?
competitor_mentionedテキスト型どの代替サービスが話題に上り、その理由は何か?
satisfaction_score数値型通話の最後にエージェントがCSATの質問をした際、発信者は何点をつけたか?

注意点が3つあります。つながらなかった通話ではカスタムフィールドが空のままになるため、割合の計算からは除外してください。テーマの一覧が変わった場合は過去の通話で抽出を再実行できますが、再度課金されます。また、録音の同意に関するルールは州や国によって異なるため、まず自社に該当するルールを確認してください。

通話にNPSとCSATの質問を追加する設定手順については、通話の会話からNPSとCSATを追跡する方法をご覧ください。エージェントが対応するすべての通話から何を抽出できるかについては、Retellの通話後分析をご覧ください。

Add Retell AI as a preferred source on Google
おすすめ

関連するAI音声エージェント用語

Retellで通話業務に革新を